これまでの先行研究では、統合失調症の日常生活能力を予測する検査は日常生活の1場面を切り取ったロールプレイテストであり、被験者の文化背景や経験などに影響を受けることに限界を有していた。本研究の修正版TTTは自由構成課題であり、被験者は問題解決を要求される。本研究では修正版TTTは横断的研究や一部の対象には認知機能改善療法による改善が修正版TTTのスコアを高め,日常生活も改善する知見が得られている。そのため修正版TTTの測定精度を高める必要があると考えられる。修正版TTTは簡便で楽しみながら実施できる有用なテストとして幅広い対象への活用が期待できる。
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