運動が健康をもたらすことは,複数の疫学研究で明らかにされており,疑いようもない事実である。しかし、運動がなぜ健康をもたらすかについては、不明な点が多いままである。この機序を解明する分子として、運動によって骨格筋から分泌される生理活性物質であるマイオカインが注目されている。非アルコール性脂肪肝(NAFLD)患者への承認された治療薬はなく、第一選択は運動療法である。運動によって分泌されるマイオカインを調査することでNAFLD改善の機序解明につながる。本研究ではNAFLD患者、健常者へ有酸素運動に神経筋電気刺激を組み合わせて行うことで、通常の運動よりも効率的にマイオカイン分泌できるか調査を行う。
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