本研究では,野球打撃において標準動作モデルを用いた関節角度入力によるシミュレーションモデルを構築して,最適なスウィング動作を明らかにした.ティー打撃における標準動作モデル(23名)を用いて10セグメントからなるAngle-driven上半身モデルの構築し,最適化計算において関節角加速度の①値・タイミングの変化,②タイミングのみの変化をさせて最適な動作を探索した. その結果,上半身の動作における値・タイミングの変化ではバット・ヘッドスピードが40 m/s,タイミングのみの変化では39.2 m/sとなった.バット・ヘッドスピードの増加には,主にバレル側上肢の動作の変化が寄与することが明らかとなった.
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