育児ストレスの蓄積は、うつや不眠症などの精神症状の発症や幼児虐待などの深刻な問題を引き起こすリスク要因である。育児ストレスを軽減し、かつ日常生活の中で無理なく取り入れることのできる具体的な手段が必要とされている。本研究は乳幼児を育児する母親のストレスに対し、一過性の運動が及ぼす影響について調べることを目的とした。生後半年から1年以内の乳幼児を育児している母親を被験者とし、一過性の中等度の運動を行わせた。被験者から唾液中のストレスホルモンおよび気分プロフィールを評価した。本研究の結果から、有酸素運動は育児中の母親のメンタルに好影響を与えることが示唆された。
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