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2023 年度 実績報告書

運動学習効率の向上に高圧酸素曝露は貢献するか

研究課題

研究課題/領域番号 18K17798
研究機関千葉工業大学

研究代表者

佐藤 和  千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (40637914)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード高気圧酸素環境 / 運動学習効率 / 事前曝露 / 加速式ロータロッド
研究実績の概要

近年、体力的要素の向上を目指したトレーニングの発展はめざましく、トレーニング効率も飛躍的に向上している。しかしながら、運動スキルを獲得(運動学習)するトレーニングは、指導者の経験則に基づいた場合が多く、効率的な運動学習に関するエビデンスは乏しい。
最近、潤沢な酸素供給が脳神経細胞レベルに影響を与え、空間学習・記憶能力を改善させたことが報告された。しかし、運動学習効率への影響は検討されていない。
そこで本研究は、怪我の早期治癒や疲労回復などに有効とされる高圧酸素治療に着目し「運動学習効率の向上に高気圧酸素曝露は貢献するか」について明らかにすることを目的とした。
今年度は、現在まで学会発表で成果を公表してきた内容をまとめ、国際雑誌に投稿できた(現在査読中)。
本研究の結果、高気圧酸素群では幅6cmの回転棒において日条件の主効果が認められ、各日比較で有意差が観察された。しかし、対照群では各日条件の主効果は観察されなかった。さらに、幅3cmの回転棒では、両群とも1日目と2日目、1日目と3日目で有意差が認められた。先行研究において、回転棒の幅が大きな課題はより運動学習の難易度が高いことが報告されている。これらのことから、高気圧酸素環境への曝露が、より難易度の高い運動学習課題に対してよりプラスの効果をもたらすことが示唆された。この結果は、運動学習前の高気圧酸素曝露によって学習効率が有意に向上したことを示した初めての研究となった。

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公開日: 2024-12-25  

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