多くの人々が健康維持・増進を目的にレジスタンス運動に取り組んでいる.レジスタンス運動は脳血流の低下を引き起こすが,果たして脳循環へ悪影響を及ぼすのみなのか? 運動の効果を正しく理解するためにも,本研究では,レジスタンス運動が認知課題に対する血流の応答性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,1)レジスタンス運動が認知課題中の脳血流の応答性に及ぼす影響,2)レジスタンス運動後の脳血流動態が認知課題中の脳血流の応答性に及ぼす影響についてを検討する研究計画を立案した. 本研究は実験①~③の3実験で構成されており,昨年度までに3実験全てを完了させ,一部の実験結果を基に学会発表を行った.実験②「慢性のレジスタンス運動が認知課題中の脳血流の応答性に及ぼす影響」において,10週間のレジスタンストレーニングの介入を行ったものの,コントロール条件の実施を行っていなかったため,今年度はコントロール条件を実施し,コントロール条件を含めたデータの再解析を行った.
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