研究課題/領域番号 |
18K17806
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研究機関 | 山梨学院大学 |
研究代表者 |
苅山 靖 山梨学院大学, スポーツ科学部, 講師 (30734660)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ジャンプ / 技術 / 質的・量的データ / 学際性 |
研究実績の概要 |
ジャンプ運動を用いたプライオメトリックトレーニング(以下、プライオメトリクス)は、下肢筋のパワー発揮能力を改善するための重要な方法である。申請者らはこれまでに、プライオメトリクスを効果的に実施するための前提となる諸能力について、主に体力要素を明らかにしてきた。本研究では、これまでに検討していなかった技術要素について、まず、動作分析法を用い科学的に検証する。次に、その技術を習得する「手段」をコーチが持つ実践知の収集によって開発し、その有効性をトレーニング介入により検証する。このように、科学知と実践知の融合による知見と、これまでの申請者らの知見を合わせることによって、実践現場の課題解決に役立つプライオメトリクスプログラムを開発する。 昨年度は、動作分析法による定量的な技術課題(科学知)の抽出を試みた実験のデータ分析に取り組み、定量的な視点から熟練者と未熟練者の相違、個別性の高い動作などから技術課題を明らかにすることを試みた。また、当該年度の課題であった「コーチの持つ実践知の収集と技術トレーニング手段の開発」のための、アンケートの作成と調査へ取り組んだ。本課題では「実践現場においてプライオメトリクスを指導し、精通しているコーチ」を対象とし、定量的な分析データから示された技術課題を解決するための手段や留意点などを調査するアンケートやインタビューを作成した。現状では、後述する理由から予備調査に留まっているために、早急な実施を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度の課題では「実践現場においてプライオメトリクスを指導し、精通しているコーチ」を対象としているために、各コーチへの直接のアンケート実施の日程調整に苦しんだ。アンケートが作成できた時期も遅かったために、通常業務負担の減る年度末でのアンケート・インタビューの実施を予定していたが、新型コロナウィルスの影響により、直接のアンケートやインタビューを取ることができず、電話での簡易な聞き取り調査(予備調査)に終わってしまった。アンケートやインタビューの調査内容は形になっているため、社会情勢を見ながら、アンケートやインタビューが実施可能な時期を検討していく。
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今後の研究の推進方策 |
本年度はまず、アンケートやインタビューの調査内容は形になっているため、社会情勢を見ながら、アンケートやインタビューへ取り掛かる。そして、アンケート結果に基づいて開発したトレーニング手段を用いた効果の検証、その結果を基にしたまとめを実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響によるアンケートやインタビュー調査が実施できず、そこに使用するはずの交通費や謝金などが発生しなかったため。
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