研究実績の概要 |
2019年度は、当該研究における①データの収集(カナダ、北海道、ニュージーランド)、②これまでの研究成果の国際学会発表(ニュージーランド、オーストラリア)、および③研究成果の論文執筆の三点にまとめられる。①については、研究計画通りカナダにおける異言語話者間のコミュニケーションに関する聞き取り、参与観察を実施した。研究対象者を広げ、インタビューと映像撮影を行い、前年度までの実績に積み重ねられるデータを収集した。さらに、言語とコミュニケーションについて、特にマイノリティの言語実践と身体活動を補足的にとらえることの重要性から、アイヌ語話者、マオリ語話者の実践の調査を行った。②については、現状の成果をまとめ、各研究会等で報告することに加え、国際学会での発表(Yosuke WASHIYA, 2019 ‘An invitation to Ethno-Kinesiology’, World Congress of Sociology of Sport, Dunedin, New Zealand.; Yosuke WASHIYA, 2019 ‘Experiencing the Moving Body Through “Thin-Description”-an Invitation to Ethno- Kinesiology’, 14th Annual LIMINA Conference, Perth, Australia)を行った。学会ではできるだけ幅広い領域の研究者とのディスカッションを目指した。社会科学だけでなく、人文科学の研究者からもポジティブなフィードバックを得られた。③さらに、これまでの成果の一部を論文にまとめ、「体感のアンビバレント」社会学論叢(日本大学社会学研究室 [編])に投稿しており、本年6月に刊行予定である。
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