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2020 年度 実施状況報告書

ランニング傷害予防のためのリスクファクターに関する前向き研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K17822
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大見 武弘  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (50749190)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード内側脛骨過労性骨膜炎 / バイオメカニクス / ランニング / ヒラメ筋
研究実績の概要

本研究の目的は、ランニング傷害の予防方法を開発するための科学的根拠を得るために、大学・社会人陸上選手を対象に前向き研究によりランニング傷害の原因となる身体構造・機能的因子と運動力学的な因子を明らかにすることである。本研究ではジョギングを用いた運動学・運動力学(関節角度・モーメント・パワー、床反力)を計測し、ランニング傷害受傷前後のデータを収集し、①受傷前後の状態、②受傷群と非受傷群の比較検討を行う。さらにMRI撮影を平行して行い、先行研究では示されなかった身体構造を明らかにする。動作解析と画像を用いることにより、ランニング傷害のリスクファクターを抽出し、予防法確立・普及の基盤とするために研究を進めている。
2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対象者の計測は困難であった。2020年度内には論文投稿と学会発表を行った。対象者をシンスプリント(medial tibial stress syndrome; MTSS)の既往がある者とない者に群分けし、ランニング中の運動学、運動力学について比較した。その結果、MTSSの既往がないランナーと比較して既往があるランナーの足内反モーメントは有意に大きかった。この内容をスポーツに携わる多くの理学療法士が読む「Physical Therapy in Sports」(Impact Factor 3。14)に投稿した。次に上記の様に対象者を群分けし、MTSSの発症に関連する筋(ヒラメ筋、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋)の横断面積を比較した。その結果、MTSSの既往がないランナーと比較して既往があるランナーのヒラメ筋は有意に小さかった。この内容をスポーツに関連する国内の理学療法士が会する第7回日本スポーツ理学療法学会学術大会にて公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年3-6月にベースラインの計測を終えている。2020年3-6月にかけて2回目の計測を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により計測を延期している状況である。ベースラインの計測結果から論文を作成し、スポーツに携わる多くの理学療法士が読む「Physical Therapy in Sports」(Impact Factor 3。14)に投稿した。さらに、ベースラインのMRIによる解析結果をスポーツに関連する国内の理学療法士が会する第7回日本スポーツ理学療法学会学術大会にて公表した。今後、①第7回日本スポーツ理学療法学会学術大会にて公表した内容を論文化し、投稿へ進める、②新型コロナウイルス感染状況を鑑みながら次回計測の予定を立てる、③②の結果を公表する。

今後の研究の推進方策

①第7回日本スポーツ理学療法学会学術大会にて公表した内容を論文化し、投稿へ進める、②新型コロナウイルス感染状況を鑑みながら次回計測の予定を立てる、③②の結果を公表する。

次年度使用額が生じた理由

・COVID-19の感染拡大の影響により延長している被検者計測を、感染状況を鑑みて再開する予定である。これに必要な被検者への謝金、計測機器使用料に助成金を充てる。
・その計測データと研究期間中に計測したデータをまとめて、論文化する予定である。その際に必要な英文校正費用、雑誌投稿料に助成金を充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 内側脛骨過労性骨膜炎の既往がある男子長距離選手の下腿筋横断面積とジョギング中の運動力学データとの関連2020

    • 著者名/発表者名
      大見武弘, 相澤純也, 大原敏之, 廣幡健二, 大路駿介, 見供翔, 柳下和慶
    • 学会等名
      第7回日本スポーツ理学療法学会学術大会

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公開日: 2021-12-27  

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