スポーツの審判員は高速度で移動する人や道具の動きを目視し、正確に判定する技能が要求される。本研究では野球の投球を判定する球審の養成と技能向上を目的としたトレーニング法の開発と効果検証に取り組む。野球審判員を対象とした仮想空間上での投球判定トレーニングの介入実験を実施した。その結果、プロ野球の球審は、アマチュア野球の球審に比べ、ストライクとボールの正答率および到達位置把握の再現性が有意に高いことが確認された。今後は視認動作の解析作業と数量データの比較を行い、本研究についての論文を作成する計画である。
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