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2018 年度 実施状況報告書

食餌量不足条件でのジャンプ運動は骨強度を増加させるか?

研究課題

研究課題/領域番号 18K17843
研究機関三重短期大学

研究代表者

相川 悠貴  三重短期大学, 生活科学科, 講師 (10815749)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードジャンプ / 食事制限 / 骨強度 / 女性アスリート
研究実績の概要

本研究の目的は、雌ラットを用いて、食餌量不足条件でのジャンプ運動は骨強度増加を引き起こすのか、それとも骨強度低下を引き起こすのか、明らかにすることである。
研究1年目の2018年度は、計画通り、実験を遂行した。6週齢Sprague Dawley系雌ラットを1週間の予備飼育後、安静-自由摂食群、ジャンプ-自由摂食群、安静-食餌制限群、ジャンプ-食餌制限群の4群に分け、13週間飼育を行った。飼育期間終了後、解剖を行い、血液・大腿骨・脛骨・腰椎を採取した。骨強度の評価は大腿骨破断試験を行い、骨密度はDXA法を用いて脛骨・腰椎骨密度を、骨構造はμCT法を用いて脛骨の骨構造を評価した。代謝は血液中の骨形成マーカー、骨吸収マーカー、骨代謝関連ホルモンの測定を行った。
結果として、ジャンプと食餌制限の骨に対する組み合わせ効果は存在しなかった。その一方で、ジャンプは骨強度・骨密度を高め、食餌制限は骨強度・骨密度を低くする効果を有した。その効果により、安静-食餌制限群と比較してジャンプ-食餌制限群の骨強度・骨密度が高くなり、ジャンプ-自由摂食群と比較してジャンプ-食餌制限群の骨強度・骨密度が低くなった。骨代謝関連ホルモンであるエストロゲン、IGF-1に対し、ジャンプと食餌制限の組み合わせ効果および単独の主効果は認められなかった。
2018年度の上記の研究成果は、2018年度中に論文として概ねまとめることができた。2019年度は、その論文の投稿を行うとともに、次なる実験を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験を予定通り遂行した。成果を論文として概ねまとめており、5月に投稿する目途が立っている。

今後の研究の推進方策

2019年度は、食餌量不足条件の検討を行う予定である。当初の予定では、2018年度の実験と同様の群設定で、成熟期における食餌量不足条件でのジャンプ運動の影響を検討する予定だった。しかし、2018年度の実験において、食餌制限による生体への影響が、少し想定とは異なる結果となった。そのため、食餌制限を実施する際の制限量を変化させ、異なる食餌制限量が骨や性周期にどのような影響を及ぼすかを検討する予定である。この検討により、食事不足による骨の問題に対して取り組む際、食餌制限量を定める基準を確立することに繋がる。

次年度使用額が生じた理由

研究成果をまとめた論文の英語校正、投稿を2018年度中に行えなかったため、次年度使用額が生じた。2019年度は、次なる実験を遂行しつつ、2018年度の成果をまとめた論文の英語校正、投稿を行う。

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公開日: 2019-12-27  

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