研究課題
若手研究
本研究の目的は、発育期雌ラットを用いて、食餌量不足条件でのジャンプ運動は骨強度増加を引き起こすのか、それとも骨強度低下を引き起こすのか、明らかにすることである。ジャンプと食餌制限の骨に対する組み合わせ効果は存在しないこと、ジャンプは骨強度・骨密度を高め、食餌制限は骨強度・骨密度を低くする効果を有すること、その効果により、安静-食餌制限群と比較してジャンプ-食餌制限群の骨強度・骨密度が高くなり、ジャンプ-自由摂食群と比較してジャンプ-食餌制限群の骨強度・骨密度が低くなることを明らかにした。
運動栄養学
本研究の成果は動物実験であるが、ジャンプ運動を行う競技者は骨強度低下の危険が走競技者より少ない可能性を示す知見になり得る。また、健康教育を行う際、食事量不足者に対する骨強度増加策としてジャンプ運動が有効である可能性を示す知見になり得る。