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2019 年度 実施状況報告書

前十字靭帯再建術後アスリートにおける再損傷恐怖心と着地時の下肢関節角度との関連

研究課題

研究課題/領域番号 18K17854
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大路 駿介  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (80778308)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード前十字靭帯再建術 / スポーツ復帰 / 再損傷恐怖心 / ジャンプ着地
研究実績の概要

膝の前十字靭帯を損傷したアスリートの多くは、受傷前と同じ競技レベルでのスポーツ復帰を目的に靭帯の再建術を受けるが、再建術も再損傷に対する恐怖心が強いアスリートはスポーツに復帰できていないことが問題視されている。元のレベルのスポーツに復帰できていない再建術後アスリートを対象とした自身の研究より、ジャンプ後の術側下肢での着地において着地の衝撃が小さくなることを明らかにした。これは膝に過大な負荷が加わらないための回避反応と考えられているが、着地動作においてどのような回避行動を示すかは明らかになっていない。
今回の研究の目的は、「前十字靱帯再建術後アスリートに再損傷に対する恐怖心と術側下肢の着地動作時の下肢関節角度との関連性を明らかにし、スポーツ復帰に向けた術後リハビリテーションに役立つ知見を得ること」である。
今回の研究では、初回前十字靱帯再建術とリハビリテーションを受け、医師よりスポーツ復帰を許可されたアスリートを対象としている。計測項目は、対象者の基本属性、再損傷に対する恐怖心、膝の理学所見、着地動作課題とする。再損傷に対する恐怖心は、Tampa scale for kinesiophobiaの日本語版を用いる。着地動作課題では、電子ゴニオメーターを膝関節に貼付し、着地動作中の関節角度を計測する。
令和1年度は所属先倫理委員会の承認後、計5名の計測を終了している。本年度は令和1年度に引き続き、再建術後アスリートのリクルートおよびデータ収集および解析を行う。統計解析により得られた成果を報告する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究開始段階で研究機器を再検討したため、本研究開始までに時間を要した。また、計画段階に比べ、所属施設の症例として前十字靱帯以外の内側側副靱帯や後十字靱帯損傷を合併しているケースや再損傷例が増加し、対象者である膝前十字靱帯単独の初回再建術件数が減少していたため目標症例数に達していない。

今後の研究の推進方策

令和2年度で目標症例数までデータを計測し、得られた成果を学会および論文にて公表する。

次年度使用額が生じた理由

研究開始段階で研究機器を再検討したため、本研究開始までに時間を要した。また、計画段階に比べ、所属施設の症例として前十字靱帯以外の内側側副靱帯や後十字靱帯損傷を合併しているケースや再損傷例が増加し、対象者である膝前十字靱帯単独の初回再建術件数が減少していたため目標症例数に達していない。そのために次年度への延長を申請した。次年度は目標症例数の計測のために被験者の謝礼として助成金を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The gap between dichotomous responses regarding return to sports and subjective athletic performance intensity after anterior cruciate ligament reconstruction2020

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Ohji, PT, MS; Junya Aizawa, PT, PhD; Kenji Hirohata, PT, MS; Takehiro Ohmi, PT, MS; Hideyuki Koga, MD, PhD; Atsushi Okawa, MD, PhD; Tetsuya Jinno, MD, PhD; Kazuyoshi Yagishita, MD, PhD
    • 雑誌名

      Orthopaedic Journal of Sports Medicine

      巻: accepted ページ: accepted

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 着地前の下肢筋同時収縮率と、着地中の下肢関節角度、垂直床反力の関連性 ―フィードフォワード制御の役割について―2019

    • 著者名/発表者名
      大路駿介
    • 学会等名
      第6回日本スポーツ理学療法学会学術大会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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