膝の前十字靱帯(ACL)再建術後患者にとって、再損傷に対する恐怖感はスポーツ復帰を阻害する主要因である。本研究ではACL再建術後患者11名を対象とし、再損傷に対する恐怖感と恐怖感を抱きやすいジャンプ着地課題中の運動学・運動力学的変数と再損傷に対する恐怖感との関連性を分析した。参加競技のレベルを考慮した分析も行った。結果、再損傷恐怖感とジャンプ着地中の膝関節屈曲角度に有意な相関関係が認められた。本研究の成果を元に、スポーツ復帰をサポートするための指導プログラムを作成し、実際の指導現場で普及させた。
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