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2020 年度 研究成果報告書

スポーツ傷害における遺伝的背景の解明ー性ホルモン関連遺伝子群に着目した検討ー

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17863
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

熊谷 仁  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 特任助教 (00794819)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード遺伝子多型 / ケガ / アスリート / 肉離れ / 疲労骨折 / エストロゲン受容体 / アロマターゼ
研究成果の概要

本研究ではアスリートの遺伝的な傷害リスクを明らかにすることを目的とした。エストロゲン受容体αをコードするESR1遺伝子上に存在するESR1 T/C多型(rs2234693)のCアレルを有する者では、肉離れなどの筋損傷の受傷率が有意に低かった。また、エストロゲンの合成酵素であるアロマターゼをコードするCYP19A1遺伝子上に存在するCYP19A1 C/T多型(rs936306)のTアレルを有する者では、疲労骨折の受傷率が有意に低かった。これらの検討結果から、エストロゲンの作用に関連するESR1遺伝子多型およびCYP19A1遺伝子多型が、アスリートの傷害リスクに関連する可能性が示された。

自由記述の分野

スポーツ科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アスリートにおいて、ケガが競技成績に悪影響を及ぼすことは明白であることから、ケガの発生を未然に防ぐ必要がある。ケガのリスクは、年齢、性、遺伝といった内的要因とトレーニング、疲労回復、食事といった外的要因により規定される。これまでに、外的要因に関する研究は数多く行われているが、内的要因に関する研究はほとんど実施されていなかった。本研究では、女性ホルモンであるエストロゲンの作用に関連する遺伝子多型が肉離れなどの筋のケガや疲労骨折などの骨のケガに関連することを明らかにした。これらの研究成果は、遺伝子型に基づいたアスリートの傷害リスクの把握や傷害予防プログラムの構築に寄与すると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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