うつ病、認知症などは、肥満率が2倍であり肥満との関連が強く、また特徴的な腸内細菌叢が形成される。予防には適切な食事および運動が推奨されるが、メカニズム、意義や効果的な活用法は不明である。本研究は、運動習慣が腸内細菌叢を介した肥満発症予防だけでなく、精神疾患の予防にも貢献するか検討することを目的とした。高脂肪食餌性肥満モデルマウスを用いて10週間の運動によるうつ様行動の変化および腸内有機酸、腸内細菌叢、脳内遺伝子発現を解析した。高脂肪食餌摂取による行動テストよりうつ様症状、強制水泳テストでは運動によるうつ改善効果を観察した。これらのマウスでは特徴的な有機酸および腸内細菌叢の変化が示された。
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