研究課題/領域番号 |
18K17879
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2021-2023) 上智大学 (2019-2020) 立教女学院短期大学 (2018) |
研究代表者 |
中村 有紀 (橋本有紀) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 研究員 (30389720)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 月経随伴症状 / セルフケア / セルフペース / 季節 / 有酸素運動 / 月経前症候群 / 月経周期 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、月経随伴症状の季節変動の実態を明らかにし、条件の異なる環境下で行った場合の運動の効果および安全性について検討することである。アンケート調査の結果、若年女性のおよそ1割~2割が季節による影響を感じ、特に辛く感じるのは冬であった。また、異なる季節条件下で行った有酸素運動は、運動前に自覚された一部の症状の改善に有効であった。しかしながら、夏季の高温多湿環境下では黄体期の症状に対して運動による改善は認められず、身体的負荷が高まることから、月経随伴症状の改善を目的とした有酸素運動の実施環境については注意が必要であると考えられる。
|
自由記述の分野 |
女性スポーツ医学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで月経随伴症状のセルフケアに関して環境条件の違いに着目した研究はない。本研究では、月経随伴症状は冬季に辛く感じるという若年女性が多かった一方、その対処法として身体を動かす人はほとんどいなかった。冬季の条件下では一過性有酸素運動がPMSによるネガティブな気分状態の改善に効果がある可能性があり、セルフケアとしての有酸素運動は冬季についてはより推奨されるべきである。この効果が環境条件によって異なることはこれまで指摘されてこなかったが、夏季の高温多湿環境下では運動による症状の改善が期待できないことが明らかとなり、月経随伴症状のセルフケア方法について新たな知見が得られたといえる。
|