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2022 年度 実績報告書

柔道選手における柔道衣の握りの強さを測る

研究課題

研究課題/領域番号 18K17892
研究機関東京学芸大学

研究代表者

久保田 浩史  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (70375468)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード柔道 / 把持力 / 耐把持力 / 柔道衣
研究実績の概要

柔道選手にとって柔道衣を把持する力は,欠かせない体力要素である.これまで,柔道選手の握る力については,一般的に握力測定の結果から評価が行われてきたが,筋の収縮様式や筋力の発揮様式,把持部(棒状や柔道衣)といった観点から考えると,一般的な握力テストは柔道衣を握る力とは異なる能力を測定している可能性がある.しかしながら,筋力の発揮様式に着目して,柔道選手の外力に抵抗した力発揮を測定した研究はごくわずかであり,柔道衣を把持する力の測定も行われていない.
以上のことから,柔道衣を把持する力(把持力),相手の力に対応し耐えて離さない力(耐把持力)は柔道選手の重要な体力要素であり,その特性を明らかにする必要がある.そこで,本研究では,特殊な測定装置を用いた新規の測定方法を採用し,柔道選手と柔道以外の運動種目の選手を対象として,握力や把持力,耐把持力を測り比較することで,柔道選手の把持力および耐把持力の特性ついて検討した.
その結果,把持力において,運動種目の違いによる差はみられなかった.一方,耐把持力においては,柔道選手の方が柔道以外の種目の選手に比べて大きく,大きな外力に耐えて把持する耐把持力に優れているという特性を持つことがわかった.また,その特性は,把持部が袖タイプのときに顕著であった.さらに,柔道選手は柔道以外の種目の選手と比べて,一側優位性がみられない傾向にあることが示された.柔道選手は組み手にかかわらず,非利き手(右組み:引き手,左組み:釣り手)が向上する傾向にあり,柔道衣の袖を把持する力については,普段の柔道の稽古で柔道衣を把持することに慣れていることが影響していると考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 柔道競技選手と他種目競技選手の把持力および耐把持力の比較2022

    • 著者名/発表者名
      中川原知波、久保田浩史、射手矢岬
    • 学会等名
      日本体育測定評価学会第22回大会

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公開日: 2023-12-25  

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