研究課題
健診結果と診療報酬明細書の結果を突合した医療ビッグデータベースを作成し、以下の討を行った。1. 糖尿病の治療状況と冠動脈疾患、重症視力障害発症の関連の検討糖尿病の治療状況と冠動脈疾患、重症視力障害発症の関連を検討し、治療によって至適のHbA1c値が異なる可能性を明らかとした。細小血管/大血管合併症発症において、 スルホニル尿素薬やインスリンといった低血糖を来たしうる治療方法では、治療によるHbA1c 値の下限に注意を払う必要がある可能性を示した。2. 糖尿病患者における脈圧が重症視力障害・透析発症に及ぼす影響の検討血管硬化性の指標の一つである脈圧に着目し、リアルワールドデータを用いて検討を行った。その結果、糖尿病患者において、脈圧は既存のリスク因子とは独立した重症視力障害・透析発症透析導入のリスク因子であり、その影響は収縮期血圧より強い可能性があることを明らかとした。
2: おおむね順調に進展している
医療ビッグデータベースに関しては、当初の計画通り順調に進行し、国内外学会発表、論文作成において一定の成果を挙げている。
今後は遺伝情報を組み込んだ医療ビッグデータベースの構築を行い、糖尿病診療の個別化を実現することが可能な解析を順次行っている。その結果、標準化された治療指針に加え、遺伝情報を組み込んだ日本人を含む個人レベルにおける治療に結びつく基礎資料の作成を目指す
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (34件) (うち国際学会 12件) 図書 (4件)
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