研究成果の概要 |
本研究では,多段階式跳び箱(30 cm, 50 cm, 60 cm)とマットセンサーを用いて開脚跳びの指導を行い,開脚跳びの達成率,失敗試技(指導前)と成功試技(指導後)における動作の相違について明らかにすることを目的とした。 その結果,長さの短い跳び箱とマットセンサーを用いることにより,約85%の対象者が開脚跳びができるようになることが示された。さらに,開脚跳びの指導後には開脚跳びの動作が改善されることが示された。 これらのことから,本研究で用いた長さの短い跳び箱とマットセンサーは,開脚跳びを指導する際に役立つ補助教具になると考えられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,様々な長さの跳び箱(30 cm, 50 cm, 60 cm)と着手位置を誘導するマットセンサーを開発した。そして,それらを用いて開脚跳びができない小学生児童に開脚跳びの指導を行い,開脚跳びの達成率を算出するとともに指導前後における開脚跳びの動作を比較した。 その結果,対象者の約85%の児童が開脚跳びができるようになった。また,開脚跳びの指導後には,より高い助走速度を有した状態で素早い踏切動作を行うことが可能な動作に変化することが明らかとなった。 以上の結果から,本研究で開発した教具は,開脚跳びができない児童にとって効果的な教具として用いることが可能になると考えられる。
|