研究課題/領域番号 |
18K17919
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
朴 寅成 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (60812302)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | エネルギー代謝 / 睡眠 / サーカディアンリズム / ヒューマンカロリメータ / 性差 |
研究成果の概要 |
女性の睡眠障害の一因として、男性より体内時計が進んでいるため夜型の社会生活の影響を受け易いという仮説を立て、エネルギー代謝、脳波及び深部体温への影響要因の解明を目的とした。 健常な若年成人男女を室温や光を一定にしたカロリメータにて睡眠時エネルギー代謝を測定し(同時に深部体温測定)、睡眠ポリグラフィ試験にて、睡眠状態の精査を行った。女性は卵胞期および黄体期の両方測定を行った。 睡眠構築では男性が女性の黄体期と比べN3や途中覚醒が少ない傾向だった。男性の睡眠時エネルギー消費量は女性より有意に高かった。深部体温の経時変化では女性が男性と比べて黄体期では睡眠中全体、卵胞期では6時間目に有意に高かった。
|
自由記述の分野 |
睡眠医学、運動栄養学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性は男性に比べて体内時計が進んでいるために、夜型の社会生活の影響を特に受け易い。本研究は、女性の睡眠障害の解消方法を提案することが可能であると考えられる。 エネルギー消費量には男女差があるものの、睡眠の質は男女とも差がなく、女性の性周期間の違いによる違いがあった。深部体温では女性の黄体期と卵胞期及び男性とも違いがあったため睡眠中の深部体温の重要性を示した。黄体期の体温上昇はおそらく性ホルモンの効果を反映していると考えられる。 この生体リズムの生理学的指標の評価を同時に行うことで女性の概日リズムを理解し、ライフスタイルを見直してメリハリのある生活を整えるための支援を導き出す一助になると考えられる。
|