研究課題
本研究はFFAR4KOマウスを用いて、腸管FFAR4機能不全により引き起こされる生活習慣病が、海馬委縮さらには認知症リスクを増加させるメカニズムを解析しすることを目的としている。本研究の進展は、正常な海馬発育・認知症予防に対して健全な食生活の必要性を証明し、腸脳相関を介した新たな認知症発症予防の戦略開発につなげる。現在までに、FFAR4KOマウスの海馬体積の委縮、アミロイドβ蛋白質の増加をすでに明らかにし、プロスタグランジンD2(PGD2)の過剰産生とミクログリアの活性化の関与を見出している。本年度は、FFAR4の下流にあるGLP-1に注目して実験を行った。FFAR4KOマウスにGLP-1を投与し、脳内挙動を化学的、病理学的に解析した。また、本研究の論文を作成し、投稿した。現在査読中である。
3: やや遅れている
新型コロナウイルスの流行に伴い、実験のペースなどに遅れが出ている。
現在投稿中の論文のリバイス実験が中心となると考えられる。またFFAR4のリガンドによる認知症予防・治療効果の検討を行う。
新型コロナウイルスの影響により、実験の進度が遅くなったことに起因する。来年度は、予定通りの予算の使用を徹底する。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Prostaglandins Other Lipid Mediat
巻: 150 ページ: 15-21
10.1016