糖尿病の発症予防や治療手段として運動療法が推奨されているが、その指針は有酸素運動やレジスタンス運動などの強度・時間・頻度を一律的に示すのみである。その効果は個々で異なり、同様の運動でも一部の被検者では運動により血糖低下効果が出にくい「運動抵抗性」を示すことが知られている。また、運動によるインスリン感受性の改善には臓器特異性があることが示唆されるが今まで明らかとなっていなかった。本申請により5日間の連続した有酸素運動が臓器別のインスリン感受性に対する寄与度が異なり、これらの詳細なメカニズムが今後検討されることにより、運動療法のPrecision Medicineの確立が期待される。
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