本研究は、朝または夕の短期間(1週間)持久性運動がHDL-C引き抜き能(善玉コレステロールの機能を表す尺度)および血中脂質に及ぼす影響について検討することを目的とし、健康な若年男性を対象として検討を行なった。その結果、両試行ともHDL-C、TG/HDL比において介入後にベースラインに比較して有意な増加と減少が見られた。一方、中性脂肪とアポリポタンパク質Bの濃度は夕試行でのみ有意な減少が見られた。しかし、HDL-C引き抜き能は両試行とも有意な変動は見られなかった。 これらの結果から、夕の持久性運動は、朝の持久性運動に比べて心血管疾患リスク因子により好ましい影響を与える可能性が示唆された。
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