本研究の結果から、ストレス反応(抑うつ・不安)ではハーディネスが低い場合に,ストレスコーピング(認知的再解釈)ではハーディネスが高い場合にレジリエンスが影響を与えていることが明らかとなった。また、高いレジリエンスはストレス負荷時の身体反応(特に血圧)と関係している可能性が示されたことから、両者の高低によって心理的ストレスやストレスを受けた際の身体反応の一部に異なる特徴がみられた。そのため、メンタルサポートの際にはハーディネスとレジリエンスを活用したサポートを実施すれば、クライアントのある程度の特徴がみられるため、ストレスマネジメントに重きをおいたスムーズなサポートが可能になることが期待できる。
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