糞便中には夾雑物が多く、代謝産物は外部環境の影響を受けやすいため、サンプルの採取方法や保管方法は重要である。そこで本研究では糞便中の代謝産物の測定において適切な精度管理を行うために、採取方法や保存方法が脂肪酸と胆汁酸の種類やその濃度に与える影響を検討した。 種々の短鎖脂肪酸と胆汁酸濃度において、コントロールサンプルとの有意な差は認められなかった。また、常温に暴露している時間による濃度変化は、一部の短鎖脂肪酸において示唆されたが、有意差は認められなかった。サンプルの数および量を増やし、検討する必要があると考えられた。
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