研究課題
若手研究
高齢者において、どのような運動・スポーツがストレス対処力の一つとされる「首尾一貫感覚(Sense of coherence: SOC)」を高めるのか、運動・スポーツの種目、活動形態、強度、頻度、時間といった多角的観点から性別・年齢層別に検討した。その結果、高齢男性において、他者と一緒に運動・スポーツ活動を行うことがSOCの向上に重要であり、活動の強度、頻度、時間の違いは寄与しない可能性が示唆された。
応用健康科学
本研究課題は、高齢者において、精神健康の保持増進対策とされる「ストレス対処力の向上」につながる運動・スポーツ活動の具体的内容を示すことができた点で意義がある。他者と一緒の運動・スポーツがSOCの向上に重要であるという知見は、SOCの仮説理論と整合するものであり、また活動量が低下してくる高齢者にとって実装しやすいものであると考えられる。