メタボリックシンドロームは、皮膚のバリア機能の低下、創傷治癒の遅延やアトピー性皮膚炎等の発症リスクを増大させることが報告されている。しかしながら、メタボリックシンドローム罹患者でこのような皮膚の機能障害が引き起こされる分子メカニズムは不明である。本研究課題ではメタボリックシンドロームモデルマウスを用いて分子生物学的観点からメカニズムの解明を試みた。その結果、メタボリックシンドロームによるレプチン抵抗性の発症がI型コラーゲンの分解促進及び遺伝子発現の低下を引き起こし、皮膚機能を脆弱化させる可能性が示唆された。
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