研究課題
若手研究
健康寿命を縮める主な要因の一つである運動器疾患の患者数は増加傾向にある。運動器疾患の発症や進行抑制に食生活も重要な役割を果たすと考えられている。そこで、主要な運動器疾患のうち、変形性関節症と骨粗鬆症に対して有効に作用する食品機能成分の探索と作用機序の解明を行った。その結果、サワラの主成分ピシフェリン酸や酒粕含有成分による変形性関節症予防効果や骨粗鬆症予防効果を明らかにした。さらに、マウスへの投与実験を行い、ピシフェリン酸等の食品機能成分を経口摂取することによる運動器疾患予防効果を明らかにした。
食品機能学
健康寿命を縮める主な要因である運動器疾患の患者数は増加傾向にある。現代の日本において、運動器疾患の患者数の大半を、変形性関節症と骨粗鬆症が占めている。本研究において、軟骨細胞保護効果を示すピシフェリン酸等の食品機能成分が破骨細胞の分化も抑制することや経口摂取による有効性を見いだすことができた。またこれらの作用機序に炎症性サイトカインの関与を明らかにした。これらの結果は、食品機能成分による運動器疾患の予防や進行抑制に応用できる可能性がある。