研究課題/領域番号 |
18K18006
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
フン・ドック トゥアン 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20633465)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 省エネデータセンター / 処理速度可変 / 遅延 / 集団到着 / 安定条件 |
研究実績の概要 |
今日,我々の生活ではクラウドサービスが欠かせないものである.日常生活及び仕事上,Dropbox,One Driver等のストレージサービス,SlackやMicrosoft Teams等のプロジェクトシェアリングサービスが盛んに使われている.特に昨今,新型ウィルスによるソーシャルディスタンスが求められる中,これらのサービスが一層と重要性が増している.これらのサービスの中核な役割を担うのはデータセンターであり,これらのデータセンターが大量の電力を消費する.したがって,データセンターの省エネ化が求められている. 省エネデータセンターでは負荷に応じて処理速度を調整することで,電力消費量とシステムの性能のバランスが取れる.研究代表者はこの問題に着目し,該当システムをサービス速度可変な待ち行列モデルとしてモデル化・解析を行い,いくつかの結果を発表することができた.主に三つの論文を発表した.一つ目はジョブの到着が集団であり,サーバが一つでかつサービス速度が系内のジョブ数に比例した場合の解析を行った.この結果は共著論文としてPerformance Evaluation誌に掲載された.また,二つ目はジョブの到着が集団であり,サーバの数が複数の場合で必要時に応じてサーバをOnにしたりOffにしたりするモデルを解析し,その結果を単著論文としてまとめ,専門書の招待論文として査読を得て掲載決定された.また,サービス速度が系内の残り仕事量に依存した場合のモデルを解析し,共著論文を国際会議QTNA2019で発表し,Lecture Notes in Computer Scienceで掲載され,さらにBest Paper Awardが授与された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
様々な共同研究の機会を得られ,当初計画以上に成果が得られた.
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今後の研究の推進方策 |
サービス速度が系内仕事量に依存した場合について別の解析方法(流体解析)でアプローチし,より汎用性の高いモデルを構築・解析を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
一部の出張が先方負担になったことにより,次年度の経費使用分が生じた.これを2020年度の旅費や人件費に充てる.
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