シミュレーションによりQuality of Service (QoS) 正確に評価するには高精度なモデル化が重要だが,一般に困難である.精度良くモデル化が達成できても,稀にしか発生しない事象 (稀事象) を評価する場合,評価が困難である.ネットワークモデルが既知の場合,Importance Sampling (IS) 法を用いることができるが,実トラヒックに適用するのは難しい.本研究課題では,トラヒックのモデル化を行うことなく,シミュレーションによりパケット廃棄率を高精度に推定する方法を提案した.実トラヒックデータを用いた待ち行列により検証を行うことで,提案法の有効性を確認した.
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