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2020 年度 実績報告書

HPCの視点に基づくテンソル分解アルゴリズムの高性能化

研究課題

研究課題/領域番号 18K18058
研究機関北海道大学

研究代表者

深谷 猛  北海道大学, 情報基盤センター, 助教 (30633846)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードテンソル分解 / 高性能計算 / 線形計算アルゴリズム
研究実績の概要

昨年度に引き続き,テンソル分解とそれに関連する計算手法について,高性能計算の視点に基づいて研究を実施した.主な内容は以下の通りである.

1)2020年度は,新型コロナウイルス感染症の影響により,オンラインセミナー等が活発に開催されたため,海外の著名な研究者の最先端の研究内容を聴講する機会に恵まれた.そこで,よりHPCに適したテンソル分解アルゴリズムを実現するために,オンラインのセミナーや国際会議等を含めて,より最近の様々なテンソル分解アルゴリズムの状況を調査した.年度末の段階では,具体的な成果発表までは至らなかったものの,今後の研究に有益となる知見を得ることができた.

2)テンソル分解の過程で必要となる,特殊(例:非常に縦長)な行列に関する高性能アルゴリズムの研究を継続して実施した.具体的には,非常に縦長で数値的にランク落ちしている行列に対する,高性能なRank revealing QRアルゴリズムの開発を目標として,これまでに研究を実施してきたコレスキーQR型のアルゴリズムを発展させる研究を行った.これまでに,アルゴリズムとして十分に機能する(従来法と同程度の精度の結果を得ることができる)ことや,最新の計算機環境上で既存アルゴリズムよりも高速であることが確認できている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] University of Oxford(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      University of Oxford
  • [雑誌論文] 縦長行列のQR分解に対する各種アルゴリズムの比較:Oakforest-PACS上での性能評価2020

    • 著者名/発表者名
      深谷 猛
    • 雑誌名

      東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティングニュース

      巻: 22 ページ: 28-39

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 縦長行列の列ピボット付きQR分解に対するコレスキーQR型アルゴリズムの検討2020

    • 著者名/発表者名
      深谷 猛, 中務 佑治, 山本 有作
    • 学会等名
      日本応用数理学会2020年度年会

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公開日: 2021-12-27  

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