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2022 年度 実績報告書

スマートフォン依存が人間の立体視力におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K18093
研究機関北九州市立大学

研究代表者

玉田 靖明  北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (90803875)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード立体視力 / タブレット端末
研究実績の概要

当初,スマートフォン依存と立体視力の関係を明らかにすることを目的としていたが,開発の遅れなどもあり,タブレット端末による立体視力の測定はデータを思うように増やすことができず苦労した.また,赤青メガネを用いるアナグリフ方式による立体映像呈示には,被験者の色覚特性が少なからず影響するため,その妥当性について検討する必要がある.
本研究の関連研究として,自然画像の奥行き知覚における両眼視差の効果に関する2件の学会発表,VR空間での知覚的自己中心に関する1件の学会発表,現実とVRの両方の空間での距離知覚に関する1件の発表を行った.視覚誘導性自己運動感覚(ベクション)に関する原著論文1報を発表した.これらの研究の遂行には,本研究において購入したオートレフラクトメーターの寄与が大きい.この装置により,被験者の屈折力,両眼間距離を測定できるようになった.これらの値は,通常であれば眼科や眼鏡店に行かなければ正確な数値を知ることができないが,研究室で即座に求められるようになった恩恵は計り知れない.例えば,バーチャルリアリティーのヘッドマウントディスプレイを使用する際に両眼間距離を設定する必要があるが,そこで被験者ごとに適切な値を入力できるようになった.これは,被験者ごとに最適なバーチャルリアリティーの映像刺激を呈示できるようになったことを意味する.また,これらの実験を行うに際して,Unityを用いたプログラミングのノウハウを蓄積している.これにより,ヘッドマウントディスプレイを用いた両眼での立体視力の測定が可能になった.
研究終了後になってしまうが,本研究で開発したタブレット端末による簡易的な立体視力測定,ヘッドマウントディスプレイを用いる刺激の色を受けない立体視力測定,眼科等で用いられるランドットテストを用いた立体視力測定,これらの測定データを整理し関連する学会で発表していきたい.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 手アバターと把持動作が上昇ベクションにおよぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      玉田靖明・白石健人・稲冨一貴
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌

      巻: 3 ページ: 227-230

    • DOI

      10.18974/tvrsj.27.3_227

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 現実空間とUnity空間のスケールの対応2023

    • 著者名/発表者名
      磐浅康介、稲冨一貴、玉田靖明
    • 学会等名
      日本視覚学会2023年冬季大会
  • [学会発表] 自然画像の奥行き知覚における両眼視差の効果~球体の刺激~2022

    • 著者名/発表者名
      稲冨一貴、玉田靖明、佐藤雅之
    • 学会等名
      3次元画像コンファレンス2022
  • [学会発表] 自然画像の奥行き知覚における両眼視差の効果~球体の刺激による検討~2022

    • 著者名/発表者名
      稲冨一貴、玉田靖明、佐藤雅之
    • 学会等名
      日本視覚学会2022年夏季大会
  • [学会発表] ヘッドマウントディスプレイを用いた視覚的エゴセンターの測定2022

    • 著者名/発表者名
      玉田靖明、小田雄介
    • 学会等名
      日本視覚学会2022年夏季大会

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公開日: 2023-12-25  

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