人々の生活のあらゆるところに電子機器が浸透し,それらがネットワークにつながることで日々膨大な量のデータが生み出され続けている.そういったデータを解析処理しようとしても爆発的なデータの生成速度に対し通常のアルゴリズムでは処理が追いつかないという問題が広く顕在化している.そのため,文字列集合のみならず集合族なども圧縮して表現することで効率良く扱えるようにする本研究の成果は計算機科学を利用する広範な分野において共通して重要な基盤技術でありその社会的意義も大きい.また,従来の決定グラフの性能をさらに向上させ,より一層の省領域化や多機能化,理論解析を進展させたことは学術的な側面からも意義深い成果である.
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