本研究では,駐車車両付近のすれ違い行動をPWARXモデルと呼ばれるハイブリッドダイナミカルシステムを用いて解析を行った.対象としたすれ違い行動では,相手に道を譲る,あるいは先に道を進むという二種類の行動が考えられる.また,その際には相手の行動を考慮しする必要があり,インタラクティブなタスクとなっている.そこで,この離散的な判断と連続的な運転行動を同時に表現する手法として,PWARXモデルを用いて運転行動における判断特性の解析をした.モデルによる予測速度と観測データの誤差を評価したところ,1.5割程度の誤差で予測できることが確認できた.
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