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2018 年度 実施状況報告書

VRを用いた人における探索行動パターンの定量化と認知機能の予測手法開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K18140
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

阿部 真人  国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 特別研究員 (60758027)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード活動量データ / 時系列解析 / 認知機能
研究実績の概要

人間の移動・探索行動におけるパターンを解析し、認知機能と行動パターンの関係を明らかにすることで、移動・探索行動パターンのプロセス解明と認知機能低下の予測および予防手法の開発を目指している。2018年度は、65歳以上の高齢者65人を対象に、移動データを反映すると考えられる活動量の時系列データを腕時計型の加速度計アクチグラフによって計測した。このデータは各人14日間の連続した日々の活動量のデータであり、日常生活における移動や睡眠や様々な情報を含む。さらに認知機能テスト(Mini Mental State Examination、Montreal Cognitive Assessment、WMS-Rウエクスラー記憶検査 論理的記憶 I,II、Trail Making Test等の認知症の検出に使われる指標)とアンケート(年齢、性別、学歴、既往歴、服薬状況、 健康状況、家族構成、身長、体重、主観的 幸福感、外出頻度、健康習慣等の基本情報および、社会経済的背景、研究参加への動機や就 労などの基本情報、インターネットやデバイス機器の利用、認知機能にかかわる習 慣、fQOL、趣味や社会参加に関する情報など)を行い、データを取得した。それらのデータから、認知機能や日常の生活に関する要因が活動量の時系列とどのように関わるかと、それらの認知機能スコアが活動量データから予測できるかを、統計物理学の手法、非線形時系列解析、機械学習を用いて解析しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

高齢者65人の移動・活動に関わる大規模なデータと、認知機能のデータを得ることができ、解析を進めている段階にあるため。

今後の研究の推進方策

活動量データはイギリスでUKBiobankにおいてオープンデータになっているため、このデータと独自に取得したデータの両方を用いて解析を行い、活動の時系列データから認知機能が予測できるかを明らかにする。また、移動データそのものを得るための実験を行う。そのため、高齢者施設において被験者にGPSデバイスと活動量計測装置を取り付け活動量と移動の関係を明らかにする。また、実験室内でそれらの移動データを反映させるためのVRを用いた心理実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

参加する会議・学会を変更したため。次年度では、参加する国際会議を1つ増やす予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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