がんのエコシステム攻略に向けたブール関数上における統計的モデリング手法の構築

2021 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18K18151
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分62010:生命、健康および医療情報学関連
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 松井 佑介 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (90761495)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2022-03-31
• キーワード: がんサブクローン進化 / Cancer hallmark / タンパク質複合体 / 共発現変動

研究成果の概要

がんの複雑なエコシステム攻略に向けて主に二つのアルゴリズム開発を行った。一つはパスウェイレベルにおけるがん進化構造の推定アルゴリズムの開発、もう一つはタンパク質複合体の脱制御を引き起こす原因タンパク質の予測アルゴリズムおよび変異効果の推定アプローチである。これらを実際の大規模がんオミクスのコホートデータに適用して有用性を確認した。

自由記述の分野

統計科学、生命情報学、計算生物学、情報科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの進展に関わる複雑な生物学的現象を数理的にモデリングしていくことで、網羅的な解析のみでは理解できないがんシステムの複雑性を理解でき、がんのフェノタイプを規定する原因同定や薬剤候補スクリーニングへの応用が期待できる。