本研究の学術的意義は、コース・デザインを工夫することで、オンライン学習者に「探求の学習共同体」が成立したことである。本研究では、学習者が各自がテキスト等で学ぶ「自立学習」と、学習者が3~4名がグループで学ぶ「オンライン・グループワーク」をデザインした。グループワークの前に各自で自立学習をして基礎知識を身に付けたあと、グループワークで指導法を学びあうことで、「探求の学習共同体」が成立した。コロナ感染症防止のため、教員研修の多くはオンライン形式となっているが、本研究で開発された「探求の学習共同体」が成立する効果的なコースデザインは、オンライン研修のモデルになると考えられる。
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