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2019 年度 実施状況報告書

音楽理論に基づく自動編曲を用いた音楽電子透かし法の開発と定量的評価の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K18174
研究機関中京大学

研究代表者

村田 晴美  中京大学, 工学部, 講師 (10707186)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード音楽電子透かし / 音楽理論
研究実績の概要

電子透かしに求められている「透かしを埋め込んだ後の音楽信号(ステゴ信号)が,音楽としての価値を損なわない」という要件に対して,従来の音楽電子透かし法とは異なる視点から透かしを埋め込む手法を目指している.元の音楽信号(ホスト信号)への聴覚上の近さを示す「音の品質」ではなく,「音楽的な品質」を損なわないように楽器音単位で信号を付加するために,音楽理論と非負値行列因子分解を用いた埋め込み法について検討している.
前年度に提案した手法がDA-AD変換に対して十分な耐性を有していなかったことから,DA-AD変換が透かしの埋め込み操作に及ぼす影響について調査した.そのひとつとして,前年度までの周波数領域に対する透かしの埋め込みではなく,ウェーブレット領域に対する透かしの埋め込みについて検討した.実験の結果,周波数領域と同様にウェーブレット領域においてもDA-AD変換に対する耐性が十分とはいえず,改善が必要であることがわかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

6月末から研究を中断しており,十分に研究を遂行できていないため.

今後の研究の推進方策

平成30年度の研究計画である実演奏音を対象とした非負値行列因子分解を用いた音楽電子透かし法の実装および有効性の評価において,今年度に引き続き,DA-AD変換によって生じる信号の変化の要因を調査する予定である.調査によって得られた結果を用いてDA-AD変換に対しても頑健な埋め込み手法の改善を検討する.その後,平成31年度以降の研究計画である編曲も可能な音楽電子透かし法を実装する.

次年度使用額が生じた理由

6月末から研究を中断しており,当初予定していた研究を遂行できていないために次年度使用額が生じた.
補助事業期間を延長する予定であり,延長期間も含めて研究分野に対する調査および対外発表のための旅費に使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 和音の音楽理論に基づく音楽電子透かし法の調判定を用いた主観的評価の改善2019

    • 著者名/発表者名
      金里奈,村田晴美,荻原昭夫
    • 学会等名
      音学シンポジウム2019(第123回 音楽情報科学研究会・第127回 音声言語情報処理研究会 共催研究会)

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公開日: 2021-01-27  

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