研究課題
雪上車に設置した高精度GNSSを用いて取得した、精密な氷床表面高度測量データの整備と論文執筆を進めた。氷床沿岸部からドームふじ基地に至る約1000kmの往復路、およびドームふじ基地南方領域(総面積約1500平方km)において、総距離3200kmに及ぶ表面高度データをまとめた。また、2012-2013年に同手法を用いて、同領域で取得された氷床表面高度データを合わせて処理・解析し、複数年にわたる氷床表面高度データセットを整備した。これらをデータ論文として出版すべく、原稿を執筆中である。上記GNSS測量の時期と重なる、2010年代に衛星高度計により観測された氷床表面高度の数値標高モデル(DEM)データを取得した。衛星高度計DEMとGNSS測量による氷床表面高度を同座標点で比較した。当該観測領域、及び観測期間をカバーする範囲において、表面質量収支の再解析データを整備した。データはヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が作成・配信するERA5の月平均値を用いた。観測データの各年の期間に合わせて年間表面質量収支を計算し、観測データと再解析データ間で時空間変動を比較した。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
雪氷
巻: 83(2) ページ: 27-50