秋田県大潟村上空において、ドローンによる二酸化炭素(CO2)濃度の鉛直・水平分布観測を実施した。その結果、寒候期にCO2濃度の水平方向の濃度差が小さくなり、夏季に大きくなることが分かった。気象データを解析すると、寒候期には西高東低の気圧配置により北日本で西寄りの風が吹き、シベリア域からの大きな空間スケールをもつ均一な空気塊が秋田上空に運ばれ、CO2濃度の水平濃度差が小さくなることにつながったと考えられる。夏季においては、地域性の強い風が顕著な水平濃度差に関わった可能性がある。また、PM2.5観測装置もドローンに搭載して鉛直分布観測を行い、初期的な解析結果が得られた。
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