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2020 年度 研究成果報告書

発生初期段階における受精卵の放射線への応答と分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K18196
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分63020:放射線影響関連
研究機関広島大学

研究代表者

金井 昭教  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (60549567)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード放射線 / 受精卵 / 次世代シーケンサー
研究成果の概要

本研究において低線量放射線が着床前期胚に与える影響を、マウス受精卵を用いて解析した。マウス受精卵では媒精後5時間の段階で最も発生低下が見られ、放射線高感受性であることが確認された。受精卵への0.1 Gy照射では桑実胚段階での発生停止のみが見られたが、1 Gy照射では1~4細胞期での発生停止と桑実胚段階での発生停止の2段階の停止が確認された。これら桑実胚の遺伝子発現解析によって桑実胚段階での発生停止は0.1 Gyと1 Gyで同じメカニズムであることが示唆された。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠期における放射線被曝影響は、胎芽・胎児の発育期によって著しく異なることが明らかにされているが、妊娠期における低線量放射線が与える影響に関しては未だ不明な点が多い。本研究によって、マウス受精卵は媒精後5時間の段階で放射線の影響を最も受けることを確認し、線量の違いによって発生停止段階が異なることも確認した。これらのことはヒト受精卵においても同様に放射線の影響を受ける事が予想される。
また、受精卵への影響の分子機構を調べるために遺伝子解析も行うことで受精卵の発生停止に影響する候補のひとつとしてTrim43遺伝子群を見出し、今後詳細な解析を進めるつもりである。

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公開日: 2022-01-27  

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