研究課題/領域番号 |
18K18234
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 文子 大阪大学, COデザインセンター, 特任助教(常勤) (40533550)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 創造性 / 寛容性 / アートプロジェクト / 地方創生 / コミュニティ / 文化芸術 / 農村環境 / 創造的活動 |
研究成果の概要 |
大地の芸術祭開催地域である十日町市での調査より、芸術祭の開催が直接的に新規事業を生み出すのではなく、新規事業を生み出しやすい、寛容でイノベーティブな環境を形成していることがわかった。 また、東条川疏水地域や、ゆがふ国際映画祭における質問紙調査からは、創造的活動を求める層が存在する一方で、農村や地方には創造的活動の機会や頻度が十分ではないことが明らかになった。人材育成事業であるとよなか地域創生塾の調査によって、創造性が高い参加者においても、属性が異なる他者に対する寛容性を育むことは困難であることがわかった。また、塾の参加を通して、ソーシャルキャピタルが向上することが明らかになった。
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自由記述の分野 |
地域計画学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
創造性と寛容性が関連していることが示唆された一方で、地方での創造的な機会の提供や、寛容性を育むようなプログラム作りが困難であるという課題が浮き彫りになった。日本においては、外国人や宗教、障害による差異はもとより、性別や世代を超えた協働の機会ですら十分ではなく、寛容性を育む創造的活動の提供が求められることが明らかになったことには社会的意義がある。 受動的に映画や芸術を鑑賞する、そこからさらに発展して、主体的にアイデアを実現するような創造性の高い活動を経験する、といったプログラムを提供すると同時に、個人のネットワークが拡大し、多様な属性の人とチームワークができるような活動の重要性が明らかになった。
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