研究課題/領域番号 |
18K18242
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宗野 ふもと 筑波大学, 人文社会系, 特任研究員 (30780522)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 中央アジア / ウズベキスタン / 乳製品 / 女性 / 生活戦略 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、三回(5月、8月~9月、3月)のウズベキスタンでのフィールドワークを予定していた。また、令和元年度に実施したフィールドワークと令和2年度に予定していた三回のフィールドワークで得られた情報をもとに、バザールにおける乳製品売買の特徴に関する論文を執筆する予定だった。いずれも、新型コロナウィルスの感染拡大のために実施できなかった。 しかし、令和元年度に実施したフィールドワークの内容にもとづき、写真入りのコラムを執筆し、ウズベキスタン村落部の自家製乳製品の生産と消費のあり様を紹介した。 また、バザールや乳製品に関するフィールドワークができなかった代わりに、これまでに得られた情報をにもとづいて、次の研究成果をあげることができた。 第一に、村落部で生産される毛織物のお土産化に関する英語論文を刊行した。ローカルな材料を用いて生産されるモノの売買が、ソ連解体後の市場経済化下でいかに変容しているのかという問題について、毛織物を事例に考察を行うことができた。毛織物売買の特徴と比較しながら、今後は、乳製品売買の特徴をより明確に示していきたい。第二に、ソ連時代の女性の社会進出に関しするテーマで学会発表を行った。これを通して、ソ連時代に宣伝された「女性は家庭の外で仕事に就くべき」というイデオロギーの浸透が、ソ連解体直後に女性が日銭を稼ぐためにバザールに参入したこととどのような関連があるのかについて、本研究課題で明らかにする必要性を認識した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は新型コロナウィルス感染拡大により、ウズベキスタンでのフィールドワークが実施できなかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染状況次第であるが、可能であればウズベキスタンでフィールドワークを実施し、バザールにおける乳製品売買の特徴を明らかにする。フィールドワークが実施できなかったとしても、これまでに収集した情報の整理と分析を行い、ウズベキスタンのバザールにおける女性の経済活動に関する研究発表や研究ノートなどの構想と執筆を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は新型コロナウィルス感染拡大により、当初予定していたフィールドワークのための出張に行くことができず、未使用額が生じた。状況次第であるが、ウズベキスタンでのフィールドワークに充てる予定である。無理な場合は、これまでに収取したデータを整理・分析するとともに論文化行い、英文校正費、研究成果発表のための費用に活用する予定である。
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