研究課題/領域番号 |
18K18247
|
研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
友松 夕香 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (70814250)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 農業 / 科学技術 / ジェンダー / ローカルヒストリー / 国連 / 言説分析 |
研究実績の概要 |
2020年度は、史料整理と論文の執筆に注力した。 まず、これまで収集してきたガーナやオートボルタ(ブルキナファソ)の農業開発に関する史料を整理した。ガーナの史料は、2019年2月~3月にガーナのノーザン州にてデジタル化したA氏所蔵の文献である。同時に、この調査で収集したオーラルヒストリーも整理し、解析を進めた。このほかに、2016年にアクラやタマレの公文書管理局で収集した文献もあり、光学文字認識機能を用いて解析の効率化を進めた。 論文においては、2本執筆した。うち、『西洋史学』に投稿していた「農業の女性化――フェミニズムとポストコロニアリズムの国際開発をめぐるパラドックス」の校正作業を終え、論文を発表することができた。また、日本の対ガーナ開発援助に関する論文の校正を実施した。 ただ、2020年度は研究に十分な時間がとれなかった。新たに教員として大学での仕事を始めたうえ、新型コロナウィルス感染症の拡大ですべての授業が遠隔となり、大半の時間を授業の準備に費やさなければならなかった。大学から海外渡航を禁止されたこともあり、予定していた8月のフィールド調査も延期することになった。このフィールド調査に、交付決定額の全額を旅費として充てる予定だった。次回のフィールド調査で使用したいと考えたため、全額を使用しなかった。 新型コロナウィルス感染症の流行は2021年度末までに終息すると期待している。大学から許可が下りれば、2022年春にフィールド調査を実現したい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は新型コロナウィルス感染症の拡大で、予定していたフィールド調査を実施できなかった。2021年度中に流行が終息することを見込み、研究内容を変更せずに調査の延期を決定した。
|
今後の研究の推進方策 |
先述のとおり、新型コロナウィルス感染症の拡大で、研究が遅れている。2020年度は計画していたフィールド調査を実施できず、この旅費に充てていた交付決定額の全額を使用していない。研究に遅れが生じているため、1年間の補助事業期間の延長を申請する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の拡大により、2020年度に計画していたフィールド調査を2021年度に延期した。2020年度に使用しなかった700,000円については、2021年のフィールド調査に充てる予定である。
|