研究課題/領域番号 |
18K18249
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
安岡 かがり (四方篝) 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特定研究員 (80750421)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アフリカ / 熱帯雨林 / 焼畑 / アグロフォレストリー / 人と自然のインタラクション / バナナ / カカオ / NTFPs |
研究実績の概要 |
令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、カメルーンでの現地調査をすることができなかったため、これまでに収集したデータの整理・分析ならびに文献研究と論文執筆をすすめた。
また、カメルーン共和国・東部州の対象村落・都市において継続中のNTFPsや農産物の利用・流通にかんする調査、食事記録の進行状況を現地アシスタントとオンラインをとおして確認し、データの記録・収集と報告を継続した。
京都大学アフリカ地域研究資料センター2020年度 公開講座 「アフリカの森を共創する」第5回(2020年12月19日オンライン開催)において、「生物多様性はどのように保全されるのか?」のタイトルでこれまでの研究内容について紹介した。従来、熱帯地域の農業は、しばしば貴重な森林生態系を破壊し生物多様性を損なう要因とされてきたが、近年では、日本における里山の議論に代表されるように、生物多様性保全における「二次的自然」の重要性が指摘されるようになっている。こうした議論をふまえながら、カメルーン東南部における焼畑の生態史に焦点をあて、文化的ランドスケープとしての熱帯雨林という視点から森と人の相互関係を紐解き、持続的資源利用や生物多様性保全のあり方について議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大のため、予定していた現地調査を実施することができず、研究計画に変更が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
現時点で、新型コロナ感染拡大は継続している状況のため、今年度の現地調査の実施もできない可能性がある。今年度も引き続き、オンラインで現地の調査アシスタントとやりとりを継続しながら、データ収集、整理・分析を実施し、学会での発表と投稿論文の執筆をすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染拡大のため、渡航ならびに現地調査を実施することができなかったため、次年度使用額が生じた。 次年度は、現在継続中のデータ収集・分析を完了し、これまでの研究成果を英語論文としてまとめ、投稿する予定である。
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