研究課題/領域番号 |
18K18277
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 帝京大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
森崎 美穂子 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (60812708)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 郷土菓子 / ツーリズム / 地域振興 / コンヴァンシオン理論 / 農村 / 気候変動 / 価値付け論 / 京菓子 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、テロワール産品を通じた地域農業と農村振興について、日本とフランスを比較することで、持続的発展に資する理論モデルを構築することを目的とした。農村地域における食文化について、そのイメージを代表するようなテロワール産品の存在が景観との結合によって、当該地域のイメージの向上に寄与する点を明らかにした。この効果を地域全体に波及させるためには、テロワール産品の品質の向上、そして、地域の公共部門と民間部門とのパートナーシップの必要性が重要になる。さらに時代に応じた社会的要請(気候変動への対応、動物愛護など)に応えることで持続可能性をついてのモデルを提示した。
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自由記述の分野 |
観光学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テロワール産品は、農村・農業振興の経済活動の維持と、伝統的な製品の典型性の追求(たとえば、製品差別化のためには、生産過程の近代化へ抵抗し、伝統を擁護すべきである、という論理)がある一方で、市場的要請として消費者や量販店が当該のテロワール産品について抱く期待を考慮しなければならない。こうした3つの要請に加えて、近年、持続可能性やSDGs、動物愛護など社会的要請が仕様書の修正を迫っている点を明らかにした。
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