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2019 年度 実施状況報告書

宗教的聖地における聖性イメージとマネジメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18278
研究機関大阪府立大学

研究代表者

花村 周寛  大阪府立大学, 経済学研究科, 准教授 (00420430)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード聖性イメージ / 世界遺産 / 観光 / オーバーツーリズム
研究実績の概要

計画に基づき2019年度は以下の調査を行なった。
・ポーランドにおける遺産活用をした観光マネジメントの調査として産業遺産を観光利用した世界遺産であるヴィエリチカ岩塩坑の観光マネジメントの調査、また戦争遺産を活用したダークツーリズムを展開するアウシュビッツ・ビルケナウ収容所の観光マネジメント調査、同じく戦争遺産の活用であるオフスカのナチスの地下通路後の観光マネジメントの調査をそれぞれ行なった。イギリスにおける宗教的聖地の聖性イメージと観光マネジメントの調査として、世界遺産である古代祭祀場ストーンヘンジのバスツアーに関する調査を行なった。またロンドン都心部のオーバーツーリズム状況についてウエストミンスター大学の観光研究者との意見交換を行なった。研究成果の発表として、イギリスのRoutledge社から出版された「Postdisciplinary Knowledge」に論文発表を行なった。日本のオーバーツーリズムの状況に関して、京都の錦市場、花見小路といった市街地での状況を地域住民にヒアリングし、また宗教地の観光マネジメントについては奈良の金峯山寺へヒアリングを行なった。本研究および宗教的聖地に関するこれまでの調査を踏まえた成果発表として、宗教学者の鎌田東二氏との対談をまとめた「ヒューマンスケールを超えて わたし・聖地・地球」を2月に出版した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は海外調査を中心に行う予定をしており、2カ国の調査を行うことができた。特に海外調査においては現地でしか入手できない資料を手に入れることができた。

今後の研究の推進方策

まだサンプル数が足りないため、事例調査を引き続き行う。ただ新型コロナウイルスの流行に伴い、調査が困難な状況にある上、オーバーツーリズムをめぐる背景が急速に変化したため、研究方針の立て直しが必要となってくる。観光との関わりを一度保留して聖性イメージの調査を重点的に行う方針である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの流行により、海外渡航調査等が行えない状況にあった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] ヒューマンスケールを超えて わたし・聖地・地球2020

    • 著者名/発表者名
      鎌田東二、花村周寛
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      ぷねうま舎
    • ISBN
      9784910154022

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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