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2021 年度 実施状況報告書

多層ネットワーク構造形成によるフード・ツーリズムの持続性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K18282
研究機関帝京大学

研究代表者

飯塚 遼  帝京大学, 経済学部, 講師 (80759522)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードフード・ツーリズム / アクターネットワーク / ベバリッジ・ツーリズム / ビール醸造 / 農村景観 / 西フランデレン州 / ノール県 / 西オーストラリア州
研究実績の概要

本研究は、現代ヨーロッパ農村におけるフード・ツーリズムを構成する多層レベルのアクターの役割と、それらの関係性についてアクターネットワーク理論の観点を応用して明らかにすることを目的とするものである。2021年度の活動としては、元来データ補足も兼ねて事例地域において地域コミュニティやNPOなど草の根レベルのアクターに関する聞き取り調査を行う予定であった。しかし、本年度も新型コロナウィルスの流行により海外渡航が困難であったため予定通りに遂行できなかった。また、加えて予定していた消費者としての観光者に対してもフード・ツーリズムに対する意識や各アクターの利用状況に関する調査を行うことも同様の理由から遂行が難航した。実際のところ、本研究はフィールドワークを主としているため、現地に赴けない状況では電子メールやリモート会議システムによる対応を行っても、限定的なデータしか得ることができない。そこで、研究活動の方向性を変え、本年度は2019年度から2020年度にかけて収集した資料やデータの分析を進めて精緻化を図ることに努めた。それにより、ベルギー・西フランデレン州の農村における体系的なフード・ツーリズムに関するアクターのネットワーク構造を捉えることを目指した。また、参考事例としてオーストラリア・西オーストラリア州の複合的ベバリッジ・ツーリズムを研究のポートフォリオに加えることとした。その成果の一部は昨年度までに得られた知見を踏まえて研究発表として公表することができた。さらに来年度以降は、それらの成果を活字化し、学術誌へ投稿していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現地調査が遂行できない状況が続いているため、研究全体の進捗状況としては遅れが出ている。しかし、対象地域におけるフード・ツーリズムやそれに関連する資料やデータが得られており、調査を通じて地域の状況も把握できている。また、次年度以降につながる関係諸機関との協力体制も得られている。

今後の研究の推進方策

今後は、新型コロナウィルスの流行状況が改善次第、データ補足も兼ねて事例地域において、より踏み込んだ調査を行う。また、今までの研究成果をまとめて公表することに注力し、国内外の学会での発表とともに、とりわけ学術誌での公表をより一層積極的に行っていくことを目指す。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの世界的流行により、現地調査が不可能となり、国内外の学術会議についても相次いで中止やオンライン開催となってしまったため次年度使用額が生じた。当該助成金については、新型コロナウィルスの感染状況の改善以降の現地調査旅費および国内外の学術会議への参加費用、英語原稿の校閲費に使用することを予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 農村におけるフードツーリズムのフロンティア―フランデレンを中心に―.2022

    • 著者名/発表者名
      飯塚 遼
    • 学会等名
      経済地理学会関東支部・関西支部合同2月例会
  • [学会発表] 西オーストラリア州パース都市圏における複合的ベバリッジ・ツーリズムの共生と発展2022

    • 著者名/発表者名
      飯塚 遼、矢ケ﨑太洋、菊地俊夫
    • 学会等名
      2022年日本地理学会春季学術大会

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公開日: 2022-12-28  

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