研究課題
若手研究
若年層を中心に起きているデートDVは、近年増加傾向にある。特に知的障害・発達障害がある生徒がデートDVに巻き込まれていることが社会問題になっている。しかし本人たちは、デートDVを受けていることに気づかずに、ひどい状況に陥ることが多い。また、相談をすることができない生徒も多い。これらのことを明らかにしていくために、特別支援学校・学級の経験がある教員にインタビュー調査を行った。また、特別高等支援学校の生徒にDV予防教育の介入授業を行い、アンケート調査を行った。
ジェンダー
知的・発達障害特別支援学校・学級の教員7名にインタビュー調査を行った結果から、全員の教員から、生徒がデートDV被害に巻き込まれたことを見聞きしていることが明らかとなった。また軽度の知的・発達障害をもつ生徒が通学する高等支援学校でのDV予防教育の授業後でも「誰かに相談できる」と回答した生徒は57.2%と6割にも届かなかった。このことから繰り返しのDV予防教育の必要性と、周囲の大人の注意深い見守りが必要であることが示された。